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情報処理技術者試験 ITストラテジストの勉強方法

平成27年ITストラテジスト試験に合格しました。

勉強方法やおすすめの参考書について、私の考え方をまとめました。

少しでも参考になればと思っています。

 

■前提

・職業

 事業会社のIT戦略関連部署→コンサルファームIT系

ITストラテジスト受験以前の保有資格

 基本情報技術者応用情報技術者

ITストラテジスト受験範囲

 午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ(午前Ⅰは免除のため)

・勉強時間

 独学で約400時間

 以下の内容を8か月間続ける。

  毎週土日に計5時間程度

  毎日通勤時に1時間程度  等

 (戦略的な視点が必要とされる部署にいたため、

  自分の予想より少ない時間で合格できたと思っています。)

 

■基本的な勉強の流れ

私が勉強した方法は以下の通りです。

・午前Ⅱ

 -過去問5年分

・午後Ⅰ、午後Ⅱ

 -参考書(私の使った参考書をまとめたのはこちら

 -過去問5年分(午後Ⅰ:各年2問、午後Ⅱ:各年1問)

 

以降、それぞれの勉強方法の詳細を紹介します。

 

■午前Ⅱ

・勉強方法

 本当に過去問を繰り返すだけです。

 もちろん、全ての選択肢の内容を理解しました。

 過去問さえしっかりやっておけば、必ず合格基準の6割はとれます。

 私はITストラテジスト試験において、午後Ⅰ、Ⅱが重要だと考えていましたので、

 午前Ⅱの労力は最小限にしました。

 ・試験前の状態

 過去問をほぼ完璧に答えられるようになりました。 

 問題文読んだだけで解答がわかるようなレベルです。

・活用した参考書やサイト

情報処理技術者試験の勉強をやり直し −ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、高度試験の過去問題の解説−

午前Ⅱの過去問掲載サイト。このサイトは本当にお世話になりました。

 

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

  ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

 

私は2014年度版を使いました。この参考書は基本的に午後Ⅰ、Ⅱのために使っていました。午前Ⅱはかなり物足りない感じです。しかし、過去問5年分のPDFがダウンロードできるので助かりました(最新年度の過去問は本誌に記載されていてPDFはありません)。

 

■午後Ⅰ

・勉強方法

 参考書と過去問5年分(各年2問)を解きました。

 午後Ⅰは「問題文、設問の理解」が重要だと思います。

 問題文、設問は5W1Hを意識して読む。「誰が」「どこで」「何に」「いつ」困って

 いて、「どのように」解決するのか(解決案があるのか)を把握し、「なぜ」は解決

 策を選択したり、考えたりする際の基準になるので、正確に読み取ることが重要で

 す。

 

 -コツ① 自己採点方法

  解答例と自分の書いた解答を見比べ、文言が異なったとしても、文意が同じであ

  れば、正解とする。

 -コツ② 誤った設問の見直し方法

  解答を誤ったときは、以下の観点で見直す。

  ○解答例が根拠とした問題文の文章と自分が根拠として選んだ問題文の文章が異

         なったときは、選択した判断基準の違いを理解する。

         ※解答例が根拠とした問題文の文章と自分が根拠として選んだ問題文の文章が同

     じでも、誤ることがありますが、私はコツ①自己採点方法に従って、正解にし

     てしまいました。

  ○解答例が問題文に書かれていない情報から作成されていたときは、解答例の視点

    をそのまま覚えます。

  ※私はこの手の問題はあきらめていました。わからなかったら一般的なことを書い

           ていました。

・試験前の状態

 問題文を読めば、この文章が解答になりそうだということがわかるようになりまし

 た。やはり、本番でも問題文に書かれていない内容を答える設問が出題されました

 が、潔くあきらめた(一般的な解答を書いた)ため、時間のロスは防ぐことができま

 した。

・活用した参考書やサイト

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

  ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

 

問題数も多く、過去問も6年分(5年分はPDFもあり)で充実しているため、この1冊で十分。

 

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験

解答と講評は、必ず目を通すことをお勧めします。

出題者の意図とどのように回答してほしいかが書いてあるので、自分の論点を見直しましょう。

 

■午後Ⅱ

・勉強方法

 参考書(重要度Aのみ)と過去問5年分(各年1問)を解きました。

 午後Ⅱの論文では、自身の担当プロジェクトの内容を論文形式にあわせて、文章を書

 き、各設問で問われる基本的な内容について、複数の解答例(以下、モジュール)を

 用意していました。

【作成したモジュールの題材】

 設問ア

  ○事業の概要

  ○現状の説明(問題点)

 設問イ

  ○検討内容(問題文をそのまま引用するが、書きたい内容はほぼ同じ)

  ○課題に対する解決策

  ○重要と考えた点

 設問ウ

  ○経営層への説明方法、評価

  ○今後の課題

 

 -コツ① モジュール作成方法

  基本方針:自分が経験した業務をイメージして、モジュールを作成する。

  どんな業務でも表現次第でITストラテジスト試験が求める内容にあわせて書くこと

  ができます。 自分の経験外だと本番で予想していなかった題材が出題されたときに

  対応ができなくなります。

  自慢できる業務やプロジェクトでなくても、書き方次第で合格論文になります。

【モジュール作成の流れ】

 1.自分の業務の中から、問題となっている事柄、その課題と解決策、

   そして新たに出てきた課題を考えて、文章にする。

 2.IPAの出題意図と照らし合わせて、内容や表現を修正する。

 3.作成したモジュールを他の人に読んでもらい、わかりにくいところを修正する。

   モジュールは大きいものと小さいものを用意しておくと使いやすいです。

 

 -コツ② モジュールの組み合わせ方

  本番の試験問題で自分が用意していたモジュールがぴったり当てはまることはあり

  ません。「問題」→「解決」→「評価・新たな課題」の論文の流れは守りつつ、問

  題文で問われている内容に解答していることが採点者にわかるように、モジュール

  間にその内容を盛り込む練習をしていきましょう。

 ・試験前の状態

 自分で用意したモジュールは完璧に書けるようにしました。

・活用した参考書やサイト

ITストラテジスト午後2最速の論文対策

  ITストラテジスト午後2 最速の論文対策 第2版 (TACの情報処理技術者試験対策シリーズ)

 

ITストラテジスト午後2 最速の論文対策 第2版 (TACの情報処理技術者試験対策シリーズ)

 

 

 モジュールの話は参考になりました。論文に手も足も出ない状態の人におすすめ。

  

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

  ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

ITストラテジスト完全教本 2015年版 (情報処理技術者試験)

 

 問題数も多く、過去問も6年分(5年分はPDFもあり)で充実しているため、この1冊で十分。

 

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験

出題者の意図とどのように回答してほしいかが書いてあるので、必ず目を通すことをお勧めします。

 

論文対策はもっと詳細をまとめたほうが良いですね。

また更新します!!