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中小企業診断士2次試験 不合格から1年 何を変えて合格になったのか

私は2016年に中小企業診断士1次試験に合格、中小企業診断士2次試験(筆記試験)に不合格となりました。

自分なりの改善を行い、翌年2017年に再挑戦し、合格しました。

私が何を変えたのかをまとめておきたいと思います。

 

■各事例のざっくりした現状認識

・事例1

得意と感じており、60点以上取れる自信はありました。

・事例2

苦手・・・安定して点が取れないイメージです。

・事例3

得意も苦手もない。与件文を引用すれば、ある程度、何とかなる。

・事例4

得意な事例。標準的な問題であれば、高得点をとれる自信がありました。

 

■各事例の改善方針

・事例1

得意であるため、勉強時間は最低限に抑え、現状維持が目標。

・事例2

苦手改善のため、勉強時間を多くとる。目標点数は60点。

・事例3

大きく改善は期待しないため、勉強時間は少なくする。現状維持が目標。

・事例4

最重要事例と位置づけ、勉強時間を多くとる。事例4で100点とる気持ち!!

 

          勉強時間のイメージ

 

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■変えたこと(≒合格に必要なことだと思っています)

個別の解答を確認し、以下のように解答を変更しました。

・事例1

リーダーシップに関する施策や要因を記述していないことに気付いたため、解答に盛り込むことにしました。

ただ他の事例の勉強時間を減らさないように調整することのほうが重要と考えて勉強しておりました。

 

・事例2

抽象的な解答ができていないが大きな減点要因であると想定し、「具体的な解答」から「抽象的な解答」に変更しました。

 

簡単に言うと、視座をひとつ上げて解答を記述するように心がけました。

例を挙げると「具体的な製品名」ではなく、「どのような製品なのか」という解答で、イメージとしては、以下の通りです。

「具体的な解答」

基本調味料としてのしょうゆ

「抽象的な解答」

地元産の原材料を使い、伝統的な製法で作られた高品質な製品

平成28年の事例Ⅱの第1問を想定しています。

 

【注意点】

・与件文に忠実に

視座をあげるということは、自分で発想することではなく、解答に該当する与件文の共通項を抽出し、抽象化する(または抽象的なキーワードを拾う)ことです。

決して与件文から離れることはないように心がけていました。

 

・事例3

生産計画の記述が弱いと感じていたため、与件に生産管理が書かれていた場合、必ず解答に盛り込むように心がけました。大きな変更ではありません。

また、自身が製造業務の経験がないため、自由な発想はせず、与件に書かれていること以外は記述しないことを自分のルールとして、設定しました。

 

・事例4

過去問7年分を何度も解きました。

経営分析指標など用語や数式の意味を再確認し、関連する書籍も読みました。

具体的な変更点は以下の通りです。

-経営分析指標-

売上総利益率と売上高営業利益率は、どのような違いがあるのかを改めて確認して、適切な経営分析指標を記述できるようにしました。

 

私だけだと思いますが、ブランド力があると売上総利益率が高いというロジックが納得できていなかったため、この確認は中小企業診断士試験のロジック理解に役立ちました。

変更前は、利益の観点であれば、売上総利益率と売上高営業利益率のどっちを書いてもいいぐらいに考えていました。

※私は、ブランド力があると営業の必要がない=営業コストが低くなる=売上高営業利益率が高くなるというロジックで理解していました。一方、中小企業診断士試験では、ブランド力がある=付加価値が高い=売上総利益率が高いというロジックが適しています。売上高営業利益率を経営分析指標として用いる場合は、広告宣伝費がかからない、事務員が少なく管理コストが低いなどの特別な強みがあるときに記述するのが適当だと思います。

 

-数式の意味-

当たり前ですが、FCFと営業キャッシュフローの違いとそれぞれの意味、限界利益と貢献利益の違いを改めて確認しました

 

以上が変更点です。